医者頼みと神頼み  ―腰痛などなかなか治らない病で医者に行く必要があるのだろうか?―

医者に行っても治らない病気はたくさんあると思う。腰痛などはその最たるものだと思う。

医者にいってもやることは限られ、原因も実ははっきりわからない場合が多いと思う。そういった場合は、昔の誠実な医者は「この病は自分では治せない。病院に来る必要はない。」というのかと思うが、そういった現在は医者は皆無だと思う。

「医者に行って治る」という幻想を抱く患者と「来ても治らないけど、適当に話して湿布や痛み止めを処方すれば、簡単に報酬が得られる」と思う医者。この関係は昔人々が家事祈祷や祈りや信仰など神に助けを求めた関係とよく似ている。科学的な治療方法がほとんどかぎられている時に医者に行く患者は、神に縋る気持ちで医者に行くのである。こう入ったことを考えると、神や神話を信じていた昔の人間と医者を信じている現在の人間は全く変わっていないのではないだろうか。単に神話が医者に変わっただけである。